第18回離婚弁護士コラム 離婚を思い立ったら、まず始めたい離活とは

婚活、妊活など、様々な「○活」という言葉が近年登場していますが、離婚の準備のための「離活」という言葉をご存知でしょうか。今回のコラムでは離活とは何か、その必要性について解説したいと思います。

 

離活とは

離活(りかつ)とは、「離婚活動」の略で、離婚をしようと思っている人が、離婚に向けて行う準備活動のことをいいます。具体的には、離婚に関する法律の知識を身に付けたり、離婚後も安定した生活が送れるよう住居や仕事などを確保しておく活動を指します。

 

なぜ離活が重要なのか

離活という事前準備をせずに、いきなり離婚の話を切り出すのは様々なリスクがあります。

 

新生活のための準備が必要

離婚後には新生活がスタートするため、新居を確保したり、生活に必要な収入を得るために、場合によっては就職・転職活動が必要になったり、新生活の基盤を作り上げる必要があります。「思いつきで離婚した結果、生活が困窮してしまった」などの事態を避けるために、新生活に向けた準備は大切になります。

 

相手が素直に離婚に応じてくれるとは限らない

仮に、相手が離婚を拒む場合には、例えば、浮気などの法定離婚事由に関する証拠を集めて、離婚に応じさせるための交渉材料を用意する必要があります。それらの証拠を予め準備しておけば、後に裁判になったとしても、離婚が認められることになりますし、離婚交渉を有利に進めることができます。

しかし、事前の証拠集めを省いて、いきなり離婚を切り出した場合には、こちらに有利な証拠を隠されたり、その場で言いくるめられて不利な条件での離婚を迫られる危険性もあります。

 

慰謝料請求や財産分与で不利になる危険性もある

相手に落ち度があって、離婚する場合、その落ち度がある有責配偶者には、慰謝料を請求することができます。また、婚姻中に夫婦で築き上げた財産は、離婚の際に、財産分与というかたちで、分け前を請求することもできます。

しかし、いきなり離婚を切り出すと、財産分与の対象となる共有財産を隠されたり、また慰謝料請求に必要となる証拠も不十分であれば、相手に否認されれば、こちらの要求通りの額が貰えない可能性が高くなります。

離婚後の新生活をスタートするには、経済的な自立は非常に大切となりますので、安心してより良い新生活をスタートするには、慰謝料や財産分与の額は重要です。慰謝料を請求するなら、そのための十分な証拠を用意しておくことや共有財産がどのくらいあり、分け前がいくらになるのかをしっかりと調査することが必要です。

 

離活で悩んだら離婚問題に強い弁護士に相談するという選択

離活には、離婚交渉を有利に進めるための証拠集め、慰謝料請求ができるならその証拠集め、また、何が共有財産でその額はどのくらいになるのかの調査など、法律的知識が要求される事柄が多くあります。早い段階で、離婚問題に強い弁護士に相談し、ご自身の離婚を有利に進めるために必要なアドバイスを受けておくと、経済的にも安定した新生活スタートを切る近道となります。

当事務所では、離婚問題に強い弁護士が、初回無料にて相談を受けておりますので、離活をはじめる際には、お気軽にご相談ください。離婚を有利に進めるために集めるべき証拠や調査すべき事柄のアドバイスはもちろん、数多くの離婚問題に携わってきた経験から、離婚後の新生活についてのお悩みついても真摯に対応いたします。